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by alfate

タップのお話

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ずいぶん間が空きました、半年ですか……
年末年始とお休みがあったはずなのですが、別件で手が空かずこちらのほうを後回しにしてしまったので、こちらをごらんの方にはとても申し訳ないと思いつつ。

タップのお話です。
やっとアニメの道具らしいものが出てきました(笑)

こちらの画像のタップは、銀色のほう(多分アルミ←磁石がつかないので)が専門学校で購入したもの、黒いほう(多分鉄←磁石がつくので)はToolsで購入したものです。
使いやすさはどちらがいいかはその人それぞれかと思いますが、黒いほうは銀色のほうのものより、土台が薄いため軽く、またタップの付近にまで描かれたものをタップをつけたままトレスしたりすることが出来るので、便利です。
お勧めは黒いほう、なのかもしれません。

また、タップは大きく二種類に分類されます。
一つは作画用。もう一つが彩色(仕上げ)用、別名スキャン用とも言います。



●作画用タップ
紙を固定するために出ている出っ張りが、5~10mm(メーカーによってまちまち?)のものを指します。
作画をするのにちょうど良いといっても過言ではない高さなので、通常『アニメーター』が使用しているタップの多くはこちらです。
土台が厚いものと薄型のものがありますが、出っ張りのほうが重要なので、使いやすいほうを選ぶと良いと思います。
実際使えば解るのですが、普通に使っている限りそうそう簡単に壊れるものではないので、一生物として考えても問題ないです。
1000円前後で手に入ります。いいものだと3000円くらい、でしょうか。
わたしが持っているのは、専門学校で購入した700円のものです。
某ショップでは『プロ用』とされるタップが存在しているのですが、別にプロが必ずそれを使っているということでもなんでもないので惑わされないほうが良いと思います。
ただ、使いやすく、長く使えるものがベストです。
なんでも最近ではプラスティック製のものがあるそうなので、これは流石に耐久度が低そうです。

●彩色(仕上げ・スキャン)用タップ
こちらは紙を固定するために出ている出っ張りが2~3mm程度のものです。
紙を固定して、タップを動かす』ことを考慮して作られた物、というわけではないようです。そもそも使用用途が違いますから、作画用には向いていません。
使用用途は、スキャナーに固定して、動画用紙を取り込む際にガイドとして使うものです。
かなり薄っぺらでうっかり事故で固定したタップが外れてスキャナーのカバーにはさんでしまうと曲がってしまいそうな代物です(いやほんとに)
スタジオで使われているものを見ている程度なので、あまり詳しくは知らないのですが、値段を聞いたところ、普通の作画用タップより高かったので驚いたのを記憶しています。


ちなみにわたしの愛用品は銀色のほうです(あれ?)

黒いほうはトレス台と密着率が高いせいか、くるくる回すと静電気が起きて紙がトレス台にくっついてしまうので苦手なのです。
そもそも黒いほうは専門学校卒業した数年後に、現在のスタジオで使われていたのを見て知ったくらいですので、案外そんなに古いものではないのかもしれません。多分。

アニメ作画をする上で重要な位置に鎮座するタップ。
『タップ』ってところで語源なんだろうと思ったので軽く調べてみました。

1.穴の周囲に雌ねじを切るための工具。タップ (工具)(tap)を参照。
2.配線用差込接続器(コンセント)、水道の栓などの別名。テーブルタップなど。
3.変圧器や抵抗器における途中からの引き出し線
4.タップアウトの略
5.タップダンスの略
6.NHK教育テレビの「いちにのさんすう」に登場したキャラクター。
(ウィキペディア『タップ』検索参照)

この6つから、消去法で考えてみました。
とりあえず、4~6は明らかに(笑)違うので消去。3はなんだかちょっぴり違う気がするのでこれも多分消去です。
そうなると、2の『コンセント』のような出っ張りを指して言うタップ、という語源が一番近い気もしてきます。
ですが、タップ穴、と呼ばれるものが動画用紙に空けられており、その穴にはめて使うわけですから、1の意味も通じてきます。

案外、1+2で『タップ』という名称で呼ばれるようになったのかもしれません。
個人で調べたもので、先輩に聞いたものではないので、あまり信憑性はないので、鵜呑みにされてしまうと困ってしまいますが(苦笑)
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by alfate | 2007-03-08 18:49 | 道具について