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by alfate

色鉛筆のお話 その1

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モデルは手元にあった色鉛筆

色鉛筆のお話です。

アニメーターがつかう色鉛筆には2種類あります。
硬筆軟筆

硬筆の色鉛筆は色トレスと呼ばれる主に(例外あり)影着け用の色分け線に使用します。
水色(青ではない)、黄緑、の3色が基本とされています。
それ以外だと、デジタル彩色用のソフトが認識してくれません
今は使用していませんが、セル彩色の際は『トレスマシン』が認識しない色鉛筆、としてこの3色が使用されていたそうです。

軟筆の色鉛筆は影塗り(または塗り)と呼ばれる作業の際に使用します。
基本は
オレンジ(肌)、水色、桃色、黄緑、緑(ブラック(BL))、黄色(ハイライト(HI))の6本があれば十分作業できます。

専学時代、先生はその他にライラックをあげていました。
確かに6本では足りないこともありますので、持っていて損はありません。
そもそも、影かそうでないか、またパーツごとの明確化のためなので、きっちり塗り絵をするわけではありません。
が、丁寧に塗ります。他人が見てきちんと色分けしているかわかるように。
また、こちらもトレスマシンの都合上、硬筆の色鉛筆同様、カーボン含有量の少ないもの(色の薄い色鉛筆)が使用されていました。
現在はデジタル彩色ですので、塗りわけは裏にするようになっています。
あまり濃く塗ると表に色が透けて見え、スキャナーが色を拾ってしまうため、適度な濃さで塗るのが良いようです。
ダイレクトにスキャナーにかけて処理をするので、表に塗られると困るのです。


最近ではデジタルのため、色トレス線に使用する硬筆の赤と水色の代わりに、軟筆の
朱と青を使うケースもあります。
ソフトが色分割する際に認識しやすいそうです。
これらの使用可能色鉛筆は、動画作業をするに置いて、各作品ごとに配布されている、
『動画注意事項』に書かれていますので、迷うことはありません。

そしてわたしは、と言うと。
個人的にBL指示は深緑色を使うくらいです。
黄緑と緑は塗り方によれば同じように見えるだろうから、と言う理由から。
どの地位でもそうですが、後の作業のことを考えて作業するのがこの世界の暗黙のルール。

※トレスマシン
 セルにカーボンシートで線画を転写する機械。
 転写するシステムとして、鉛筆に含まれるカーボンに熱を加え温度を上げ、カーボンシートの
 カーボンがセルに転写される…だったはず(ウロ)
 そのため、鉛筆に含まれるカーボン濃度が高く、安定した均一な線を引くことが出来る、Bと
 2Bが推薦されていました。
 それ以上だと、逆に濃すぎ、また擦ってしまった跡も、マシンで反応してでてしまうらしいです。
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by alfate | 2005-06-21 00:12 | 道具について